膻中のツボで秋の物悲しさを癒す
物悲しい季節、秋の訪れを感じていませんか?
秋が深まるこの頃、ふとした瞬間に物悲しさが心に忍び寄ることがありますよね。
特に何か特別な出来事があったわけでもないのに、気持ちが沈んでしまう。
そんな経験を皆さんもされているのではないでしょうか。
この「なんとなく悲しい」という感情、実は秋の気候や体の状態に影響されているのかもしれません。
肺と感情の関係を知ろう
中医学の観点から見ると、秋は肺の機能が弱まり、感情的な「悲」がわきやすくなる季節です。
肺は呼吸だけでなく、感情とも密接な関係にあるため、特にこの季節は注意が必要。
もしかしたら、あなたの秋の物悲しさも、この肺の状態に起因しているのかもしれません。
気が付かないうちに心がザワザワしてしまうこと、ありますよね。
膻中のツボで癒しを得る
そんな時にオススメなのが、「膻中(だんちゅう)」というツボです。
このツボは、左右の乳首を結んだちょうど真ん中に位置し、心を落ち着ける効果があるとされています。
実際に、手を重ねてこの膻中の上に置くだけで、じんわりと心が癒され、リラックスできる感覚を得ることができます。
特に緊張が高まっている時、無意識に手がこの場所に行くというのも、身体がこのツボを求めている証拠ですね。
日常生活に取り入れてみましょう
膻中のツボは、動悸を落ち着かせる効果も期待できるため、ストレスや不安を感じたときにこまめに刺激することをおすすめします。
日常生活の中で、ほんの少しの時間を使ってこのツボを意識的に触れてみるだけで、その効果を実感できるかもしれません。
特に、秋の夕暮れどきに、落ち着いた音楽を聴きながらこのツボに手を当てると、心が穏やかになること請け合いです。
心も体もおいしい漢方で元気になろう
漢方アドバイザーの久保奈穂実さんが提唱するように、食とあわせた生活習慣が養生にはとても重要です。
体だけでなく心の健康も考えることで、より充実した日々を送ることができるでしょう。
秋の物悲しさを感じながらも、自分を大切にする時間を持ち、膻中のツボを通じて心身共にリラックスする。
皆さんもぜひ、秋の養生生活を楽しんでみてください。